若狭地方の仏像や祭り、芸能などの文化遺産と歴史を、豊富な資料でわかりやすく紹介した常設展は、見応え十分。若狭みほとけのコーナーは、普段見ることのできない近さや角度からほとけさまを眺められます。多数のオリジナルグッズをそろえたミュージアムショップも人気です。

毎年3月2日に行われる神宮寺の神事「お水送り」で、鵜の瀬から送られる御香水は、約10日かけて奈良・二月堂の若狭井に湧き出すとされています。お水送りに関したパネルや和紙人形、行者講の本尊も展示。名水百選に選定されています。

北前船で財を成した古河屋が、お殿様をもてなすために建てた県指定有形文化財「旧古河屋別邸」です。小浜の老舗お箸屋さん「株式会社マツ勘」の手によって、近所の人も、観光に来た人も気軽に集える場所「GOSHOEN」として生まれ変わりました。コーヒースタンドも併設しています。

806（大同元）年の平安時代初期、征夷大将軍・坂上田村麻呂が東北地方へ遠征した際、多くの蝦夷たちの浮かばれない魂を弔うため創建されたと伝わります。境内には、山号にもなっている棡（ゆずりは）の大木が植わっています。本堂と三重塔は、福井県唯一の国宝建造物です。

海岸沿いの山の斜面に、幾重もの水田が続く棚田です。百人一首の歌人・二条院讃岐が詠んだ恋歌の一節「沖の石」を望む庭園跡の景勝地「御所平」に広がっています。現在、水田の数は約100枚。棚田の向こう岸に見えるのどかな集落と漁港は、まさに日本の沿岸集落の原風景です。